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サジー関連 研究者
石神 隆(いしがみ たかし)先生 その1
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法政大学 人間環境学部教授
石神 隆(いしがみ たかし)先生のプロフィール
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フジタ未来経営研究所主席研究員。
法政大学人間環境学部教授。
日本沙棘研究所理事長。
東京工業大学大学院終了。
日本開発銀行を経て現職。
専攻は、地域形成、地域経済。
E-mail: ishigami @ i.hosei.ac.jp |
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(ひとこと) 黄河流域を毎年回っているうちに、沙棘のもつ戦略的な意義を知ることになった。
日本では、中国の黄河文化発展研究会、水利部沙棘開発管理センターの協力のもと、日本沙棘研究所(所長:都留信也)が2000年1月に設立されている。
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『黄土高原 砂漠化への挑戦』
地球環境ビジネスとしての沙棘(サジー)開発
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黄河・・あと20年で内陸川に
「今日は、河はありません」
「えっ?」
思わず聞き返してしまった。
1997年のことだ。その年、私たちは、雄大な黄河を見ようと河南省の鄭州にいた。「これは断流という現象です。70年代の初めから見られるようになりましたが、今では日常茶飯事なのです。」
黄河の断流は、下流の山東省ではさらにひどい。70年以前には見られなかった黄河本流の干上がる現象が、80年代には平均で年間7日間、150kmの長さにおよび、90年代前半は53日間、300kmに拡大、私たちが驚いた97年は、過去最高の226日間、700kmに達した1年であった。なんと、延べ7ヶ月以上ものあいだ黄河の流れが途中で無くなり、渤海の河口まで水が到達しないのだ。
「黄河、2020年には内陸川に」・・98年7月の中国青年報に載った専門家の予測記事である。原因は、流域での過度の取水そして砂漠化の進行。1億人以上の人口を抱えている黄土高原の農業生産性は低い。増え続ける人口を養うため、耕作地を拡大し、痩せた土地に過重な負担を強いる農作は、全体として環境破壊を招く結果に陥っている。土壌流出、砂漠化の進行が著しい。もともと降雨量の少ない地域である。農業開発による過剰取水は、すでに地域における水収支のバランスを大きく崩してしまっており、これに工業部門での水消費増大が追い討ちをかけている。
砂漠化の過程は悪循環そのものといえる。自然の森林や草地がなくなり、耕作用地に転換されていく。その多くが、地下水の利用を前提とした拡大である。しかし、森林樹木など地表緑被の喪失が土地の保水機能を失わせ、折角の土地は固く乾燥したものとなる。そこに降った貴重な雨は地表に留まることがなく、削った表層の土砂とともに流出してしまう。それがまた、緑の喪失、砂漠化の進行につながっていくという図式なのだ。地表の保水能力の低下と、それを補うための水の汲み上げ過剰により、頼りの地下水はますます貧していくことになる。地下水位の低下がまさに断流となって表れる。土地は痩せて乾燥し、開発の意図とは逆に耕作放棄地も拡がっていく。
被害は農業だけにとどまらない。近年、春に頻繁に発生し北京など大都市を襲うようになった砂嵐も、緑被の乏しい乾燥地表の拡大がその発生源といわれている。強い気流により空中に巻き上げられた砂塵は遠くまで運ばれ、各地に多大な被害をもたらしている。場所によっては、砂に埋もれる家屋も出る始末だ。
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