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サジーと中国首脳

温家宝氏からの返事

温家宝氏(現中国ナンバー2)直筆の返事



この手紙は現在の中国政治家が科学者から、サジーによる砂漠緑化と内陸部経済活性化の提案を受け入れ、推進のための指示を表したもの。中国トップ政治家が、サジーに大きな関心と期待を寄せている証拠。

中国は経済的には資本主義、政治的には社会主義が残っている。日本以上に政治家の力と役割は絶大。しかも中国政治の頂点に立つ政治家からの指示には計り知れない影響力がある。

中国は2002年11月の労働党大会(日本の国会)で江沢民(こうたくみん)・朱鎔基(しゅようき)体制から胡錦涛(こきんとん)・温家宝(おんかほう)体制に代わった。上海閥から北京閥に変わったわけ。しかも胡錦涛・温家宝は中国内陸部の経験もあり、湾岸部と内陸部の貧富の格差是正の必要性を一番痛感し、理解しているはず。さらに北西部の砂漠地帯でしばしば発生する砂嵐が遠く北京や韓国(一部日本)にまで及んで吹き荒れる。北京の政治家にとっては切実だ。

翻訳には苦労したが、以下の手紙はこうした中国政治政治体制と環境問題を理解したうえで読むと、より一層理解が深まる。




上記の手紙(画像)は1998年、6名の科学者たちが、サジーによる砂漠緑化を当時の朱鎔基首相と温家宝副首相宛てに手紙を送った。朱鎔基首相がこの手紙を先に見て、1998年11月1日、温家宝副首相に対して「この手紙を読んで関係各部署に指示を出すように」とに直筆で要請し、その要請を受けて1998年11月3日、温家宝副首相自ら直筆で指示を出した、という大変珍しく、貴重な手紙。

6名の科学者の手紙

『1997年8月5日、江沢民総書記が会談の中で生態環境問題について重要な指示を下していた。その後、李鵬氏(当時no.2)と朱鎔基氏も重要な指示を出していた。すなわちむき出しの山を封じて植林をする、農業を止めて森林を返す。中国の政治トップが全国的な生態環境問題に対して具体的な指示を出した。中国としょうかこくの大きな洪水が発生し、膨大な損失で得られたこの教訓は痛ましいほどである。黄河流域、黄土高原地区にも環境問題は非常に深刻化している。我々科学者たちはトップレベルの政治家たちの指示に喜んでいる。江沢民氏の指示のポイントは植樹造林を大事にして砂漠を緑化する。それで生態環境農業を発展させる。しかし実際色々な仕事の中で下部行政機関はこうした指示をうまく応用していなかった。本当に大きな物力と人力を投入しているが、それにも関わらず不毛砂漠地帯を治してコントロールする速度が、環境破壊のスピードに追いついていない。新しく増えている水土流出面積は1万km2で、特に黄河流域・揚子江流域・黄土高原の水土流出問題は依然として深刻化しており、我々科学者たちはたいへん憂慮(ゆうりょ)している。植樹造林は水土流出を治す一番重要な対策である、しかし今まで木を植えたのになぜ森林が形成できないのか。その原因は導入した物力・人力が不足しているほかに、上から政策が下まで浸透していない。そこに原因がある。それに突破性のある技術と樹木がまだ発見されていなかったからである。しかし過去数十年の努力により、ついに黄河流域の黄土高原地区では私たちは突破性のある樹木を探した。それはまさにサジー(沙棘)である。サジーの色々な特徴(寒さ・高温・砂漠環境に耐える)、迅速に繁殖し、林になるというサジーの特徴によって、黄土高原の水土流出を治すための秘密兵器や宝物になっている。最近の色々な地方での実践を通じて、サジーは一番苛酷な環境の中で生存繁殖できるし、一番早い速度で植林でき、水土保持の役割を果たすことができる。黄土高原地区は中国では一番むずかしい植樹造林地区です。それにもかかわらずサジーはこれらの地域に威力を発揮して、迅速に森林をつくる事が出来た。サジーは一種の非常に優良な経済植物であり、その果実はとても豊富な栄養物を含んでおり、それらは様々な食品・健康食品に使われており、サジーの葉はお茶にも作られているし、非常にいい飼料である。サジーは非常に貧しい土壌の中でも、栽培成長することが出来る植物である。 1998.11.1  』
温家宝直筆

『  国務院計画委員会、水利部(日本の国土交通省)、林業局(日本の林野庁)の皆さん、以下のことを真剣に検討してください。植樹造林は土壌流失を治してコントロールするのもだから、地域の特性に合った樹木を植えるべきだ。サジー(沙棘)を植林することは黄土高原を治してコントロールする上でプラスの効果は明らかであり、3部門は関心と指示を与えてください。
  温家宝 
十一月三日
』 




温家宝首相 サジー農園視察1
(温家宝首相 サジー農園視察 2006年6月3日 中国 内モンゴル自治区)

温家宝首相のサジー農園訪問は今でも中国政府が砂漠緑化と内陸VS湾岸間の貧富格差是正の切り札としてサジーを国家戦略上大変重視している証拠になります。





温家宝首相 サジー農園視察2
(温家宝首相 サジー農園視察 2006年6月3日 中国 内モンゴル自治区)

温家宝首相の左手の女性は内モンゴル自治区の区長(日本でいう県知事)。その女性の左手、メガネをかけた男性が内モンゴル自治区の副区長(日本でいう副知事)。筆者が2004年内モンゴル自治区でサジー農園を探しているとき40度のウォッカで熱烈な歓迎ディナーを主催してくださいました。
その時、副区長は部下を10名連れていらしたので、「偉い方なんだな」思いましたがまさか副知事とは知りませんでした。全員と乾杯(一気飲み)をするのが礼儀らしく、あやふく潰れるところだったのを覚えています。もっとも内モンゴルでは昔から潰れるほどお酒を飲ませるのが客人に対する礼儀だそうです。

※ちなみに内モンゴル自治区の副区長の左手に見えるのがサジー。
6月はまだサジーの実がなりません。しかもサジー葉がまだ青々している時期です。
この時期はサジー葉をサジー茶用に収穫する時期にあたります。





温家宝首相 サジー農園視察3
(温家宝首相 サジー農園視察 2006年6月3日 中国 内モンゴル自治区)

温家宝首相の訪問というと一般に「それほどすごいこと」ではないと思われるかもしれませんが、中国は今でも社会主義が色濃く残っている社会。その中で労働党のトップの訪問は日本でいう天皇陛下ご訪問以上の重みのある出来事なのです。
また同時に大変名誉あることなのです。






 
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